孤独死対策に有効な特別養護老人ホームの特徴
一人暮らしの高齢者の孤独死対策に特別養護老人ホームが使われています。
特別養護老人ホームとは、社会福祉法人や地方自治体が運営する介護施設のことで、寝たきりなど介護が必要な高齢者が対象です。
介護職員が食事や入浴、トイレなど様々なサポートを行うのが特徴です。
かつては個室がなくてほとんどの時間を一人で過ごすことが多かったですが、仲間が集まる居室やトイレなど共同で使う空間と、自分専用の個室を設けるユニット型が主流となっています。
個室で万が一の事態が起こっても、職員がすぐに対応でき、仲間通しで体調を気遣い合えるので孤独死の心配はほとんどありません。
たまに機能訓練指導員が来て、リハビリやカウンセリングを行い、職員もレクリエーションをするなど充実した生活を送れます。
特別養護老人ホームは重度の認知症患者や、医学的な管理が必要な人の入居を断りますが、それでも希望者が多いです。
平均で4年間は入所するため、都市部では満室であることが多いです。
厚生労働省は財源が足りないことを理由に、特別養護老人ホームを増やすことを制限しているので、2012年の時点で全国で40万人が空きを待っている状態と、孤独死を防ぐためにも対策が必要とされています。